【久留米市・小郡市・鳥栖市】屋上防水の種類とは？｜劣化のサインや業者選びのコツを紹介

2025年6月20日

築10年を過ぎたアパートやマンションでは、経年劣化によるメンテナンスが欠かせません。アパートやマンションのメンテナンスでとくに見落とされがちなのが、「屋上防水」です。

屋上防水とは、建物への雨水の侵入を防ぐための施工のことです。屋上防水は、建物の寿命や資産価値を守るために重要な役割を果たします。一般的に防水層の耐用年数は10〜15年程度ですが、久留米市・小郡市・鳥栖市・福岡市のように雨量や台風が多い地域では、より早いタイミングで劣化が進行することも。

この記事では、屋上防水の種類や劣化のサインを紹介します。信頼できる業者選びのポイントや費用目安も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

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屋上防水の種類

屋上防水にはいくつかの種類があり、アパートやマンションの構造・劣化状況・予算などに応じて最適な施工方法は変わります。以下の表に、主な屋上防水の種類や耐用年数、メリット・デメリットをまとめました。

※項目をクリックすると、詳しい説明にジャンプします

屋上防水の種類	耐用年数	メリット	デメリット
ウレタン塗膜防水	約8〜10年	・建物への負担が少ない・耐久性が高い・複雑な形状の屋上にも対応できる	・冬場は硬化に時間がかかるため、工期が長引く
塩ビシート防水	約10〜15年	・仕上がりが美しい・広い面積を一気に施工できる	・下地の状態に左右されやすい
改質アスファルト防水	約15〜25年	・防水性が高い・耐用年数が長い	・熱工法のため臭いや煙が出る場合も・費用が高め

それぞれ詳しく紹介します。

ウレタン塗膜防水

ウレタン塗膜防水は、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を作る塗膜工法です。柔軟性に優れており、複雑な形状の屋上や狭いスペースにも対応しやすい点が魅力です。下地に直接塗布する「密着工法」と絶縁を挟んで塗布する「絶縁工法」の2種類があり、施工箇所の状態に合わせて選べます。

ウレタン塗膜防水は、設置物が多い屋上や、形状に凹凸がある屋上におすすめです。ただし、ウレタン塗膜防水は気温によっては硬化スピードが遅くなります。気温の低い冬場は施工期間が長くなる点に注意が必要です。

塩ビシート防水

塩ビシート防水は、塩化ビニール製の防水シートを貼り付けて防水層を作る施工方法です。シートは工場で安定して生産されるため品質にムラがなく、仕上がりの美しさが魅力。シート同士を熱で溶かして一体化させることで高い防水性能を確保します。塩ビシート防水も、密着工法と絶縁工法の2つから選択可能です。

塩ビシート防水は、施工も比較的スピーディーで、短工期を希望する場合にはぴったり。下地が平らな場合に向いており、広く均一な屋上でとくに効果を発揮します。一方で塩ビシート防水は、凹凸がある場合は不向きなため、事前の現地調査で確認が必要です。

改質アスファルト防水

改質アスファルト防水は、バーナーで防水シートを溶着させる施工方法です。高温で施工するため強固な接着性が得られ、防水性に優れています。費用は他の施工方法と比べ高い傾向にありますが、耐用年数は15〜25年と長いため、将来的なメンテナンス頻度を抑えたい場合にもおすすめです。

改質アスファルト防水は、においや煙が出るため施工時は近隣への配慮が必要です。大型施設や長期的視点での維持管理を重視する場合に適しています。

屋上防水を検討するべきタイミング・屋上劣化のサイン　

「まだ大丈夫」と思っていても、屋上の劣化は見えないところで進行していることがあります。以下のような状態が見られる場合は、屋上防水を検討するタイミングです。

築10年以上経過している
防水層が浮いている
防水層にひび割れが生じている
雨漏りや天井のシミが発生している
雨が降った後屋上に水たまりができる
屋上防水の履歴が不明な場合

築10年以上経過している

屋上防水の耐用年数は一般的に10〜15年とされており、築年数が10年を超えると劣化が始まっている可能性が高くなります。目に見えるひび割れやシートのはがれがなくても、紫外線や雨風の影響で防水層が徐々に硬化・収縮して、防水性能が低下していることも。

劣化の初期段階では見た目に異常がないことも多いため、築10年を過ぎたら一度、屋上防水の専門業者による点検を受けると安心です。

防水層が浮いている

屋上の防水層を歩いた際に「ブカブカ」するような感触がある場合、それは防水層が浮いているサインかもしれません。主にシート防水などで、接着剤の劣化や施工当時の密着不良、水蒸気の発生などが原因で、シートが下地から剥がれて膨らむことがあります。

防水層の浮きが進行すると、防水層と下地の間に水が入り込み、やがて雨漏りにつながる恐れがあります。早期に補修対応することで、大規模な施工を回避しましょう。

防水層にひび割れが生じている

防水層やコンクリート面に細かなひび割れが見つかる場合も注意が必要です。ひび割れは経年劣化のほか、地震や強風、寒暖差による収縮・膨張によって発生することがあります。

ひびの隙間から雨水が侵入し、防水層の内部までダメージが及ぶと、修繕範囲が広がってしまうことも。また、ひび割れ部分に雑草が入り込むと、さらに劣化が進行しやすくなります。目立たないひびでも、見つけたら放置せずに屋上防水の専門家へ相談しましょう。

雨漏りや天井のシミが発生している

室内で雨漏りが発生している場合、防水層の機能が完全に失われている可能性が高くなります。雨漏りまではいかなくても、天井や壁にシミができていたら、すでに水が建物内部に浸入している証拠。ここまで進んでしまうと、部分的な補修では対応できず、防水層全体の改修が必要になるケースが多くなります。

建物内部へのダメージが広がる前に、早急に屋上防水を検討することが重要です。

雨が降った後屋上に水たまりができる

雨が止んでも屋上に水たまりが残っている場合、防水層の劣化や排水機能の低下が疑われます。水が長時間滞留すると、熱によって水が蒸発する際に防水層に負担がかかり、結果的に寿命を縮める原因になりかねません。久留米市・小郡市・鳥栖市・福岡市のように雨量や台風が多い地域では、より早いタイミングで劣化が進行することも。

屋上の水たまりには、下地の凹凸や排水口の詰まりなども関係していることがあるため、見た目以上に複合的な原因が潜んでいる可能性があります。定期的な清掃と屋上防水の専門業者による点検をおすすめします。